1104人が本棚に入れています
本棚に追加
最近、私に懐くやつができた。
彼女の名前は亜紀。
私のことを『きらきらしてる』と言う。
『好きだ』と言う。
『ほしい』と言う。
正直、戸惑っていた。
私にはあの過去がある。
…私の、初恋。
亜紀を見てると思い出す。
彼女と過ごした、僅かな日々を。
「李華さん!」
いつものように昼休みの屋上で煙草を吸っていると、二人分のご飯を持った亜紀がやってきた。
亜紀のご飯はおいしい。
私好みの味をしてる。
「はいはい、」
必ず抱きついてくる亜紀を適当にあしらう。
「今日のメニューは?」
「…私よりご飯が先なんですかー。」
最初のコメントを投稿しよう!