爆発まで、あと5分

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 そこで、俺に一緒にマンションまでついてきてほしい、という。要するにボディガードだ。警備員ならまさに打ってつけですよね、と言われてしまった。確かに俺の家とも方向が同じなので、ちょっと俺が遠回りすればいいくらいで済むし、俺も一応護身術として合気道を少々マスターしている、が……  俺は少々落胆した。ちょっとロマンティックな展開を期待してたんだが……  まあでも報酬として俺の大好物の食べ物を週一でオゴってくれるという。俺は某ファミレスのビッグパフェを提案し、それを聞いた瞬間、吹き出しながらも彼女は快諾した。  というわけで、俺は彼女の私設ボディガードを引き受けることになった。もちろんパフェ以上に、彼女と一緒の時間が持てることが俺にとっては何よりの報酬だった。  だが、彼女のボディガードを務めた初日。緊張してしまった俺は、自分から何も話すことができなかった。  そう。この性格のせいで、俺は就活の面接でもまともに話せなくて、一つも内定がもらえなかったのだ。友人や家族との普段の会話なら何も問題ないのだが……
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