第1章 地獄の悪魔

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花火でもあがったかのような大きな声で悪魔達が口を揃えて謝罪の言葉を言ってきた。 どうやら俺を犯人だと言っていた悪魔達のようで地面に頭をつけて土下座している。悪魔が、だ。 「いや、まぁ、別に俺にとやかく言う権利はないだろうし?あの状況なら近くにいた俺を疑うのが当然だと思うぞ、だから頭を上げてくれ」 俺を犯人だと言っていた悪魔達を宥めたが悪魔達は懲りずに土下座しているので、俺は軽く彼らの頭に手刀を食らわせた。 すると、彼らは 「うぅ」 と、小さく呻き声をあげる。 俺は恐ろしい見た目によらず人間のり礼儀正しい悪魔達を見て、溜息混じりに言った。 「謝るほど責任を感じてるななら何か礼をしてくれないか?例えば──食べ物を分けてくれるとか」 すると、悪魔達は互いに顔を見合わせると途端に各々の家へと帰ると俺の前に戻ってきた。 ──大量の食べ物を持って。
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