第10章 取り戻した記憶

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「全く・・・・・・ベリアルのせいで僕のせっかくの楽しみが台無しになる所だったじゃないか。 まぁ、でも、こんなにゾクゾクする展開は始めてだ!」 「騒がしい、黙れ」 「あはっ、すみません。 それより魔王!ベリアルの事に気付いてるのに手を打たないんですか?」 「なぜ、俺が尻拭いをしなければならない」 「仲間じゃないですか」 「俺はああいう奴が大嫌いなんだ、いつもヘラヘラしていて考えが読めない。 俺の味方と思えば急に手の平を返す──正直、貴様も好きではない」 「酷いっ! 僕はいつでも王・・・・・・ルシファー様の従者ですよ。 貴方の為なら命をかける所存です」 「ならば今すぐベリアルを連れて来い、そしてあの人間を捕まえろ。 あのままではベリアルへの深い憎しみのあまり悪獣になるかもしれないからな」 「仰せのままに、ルシファー様」
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