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「さぁ、パーティの始まりだ!!!」
悪魔の一人が大きな声で叫ぶ。
それに呼応するように周囲に居た悪魔達が一斉にグラスを前に突き出した。
「「「乾杯!!!」」」
すると、周りの悪魔達が一斉に乾杯し、その横で俺は真っ赤なトマトジュースをぐいっと飲んだ。
「・・・うま」
このトマトジュースは俺がいつも飲んでいるものでは無いが、それでもとても美味しい。このトマトジュースは何というか、口の中で溶けていく。
口の中には酸味が効いてて、そして爽やかな香りが口の中に流れ込んでくる。それがとても良い。
すると、隣で同じようにトマトジュースを飲んでいた悪魔が言った。
「そうだろう!これは等活地獄の近くで作った野菜だからな・・・・・・罪人達の悲鳴を聞きながら育つとやっぱり喉越しが違う!!本当に最高だよな!」
確かに、このジュースを飲むたびに俺の喉は悲鳴を上げたが・・・なんか罪悪感が込み上げてくるな。
・・・仕方ないか、ここは地獄なのだから。
「では!各自、自己紹介を!!」
悪魔が言うや、一斉に自己紹介が始められる。
それぞれの名前を覚えるのは大変だが、運の良い事に俺は記憶力は良い方ので覚える事ができた。
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