第12章 イカれた堕天使

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数日前──。 【本名:ベリアル 地位:ソロモン72柱には序列29番に位置している。 配下:地獄の80軍団 属性:「色欲」「傲慢」を司るとされる事がある。 能力:高位高官をさずけ、敵対者に好意をもたせることができる。 富と権力を得ることに力を貸す存在であり、支配、辛抱、労働、暗殺を司る。 容姿:天使と見まごうような美しい姿、透き通った声で話し、気品も穏やかなので、よほど悪魔に通じている人間でなければ天使と区別がつきません。 性格:悪事を美徳と考え、そして淫乱。正しき事に臆病であり、さらに、ベリアルはルシファーの次に創造された天使だと言って憚らない。 傲慢でプライドが高い為、普通は気にならないような些細な一言で怒り狂い天変地異を引き起こす事もある。 だが、自分に心から仕えてくれている部下のピンチには度々駆け付け助ける事もある。 注意:息をするように嘘を吐くため、本当のことかどうか見極める必要がある。 その美しい容姿とは裏腹に、その魂は誰より穢れており仲間を裏切る事に対して何の痛痒(つうよう)も感じません】 ・・・・・・見れば見るほど最悪な奴だな。 やっぱりベリアルを倒すには山のように高いプライドを刺激して、暴れさせるしかないのか? そう思っていれば隣に居たマルコが言った。 「ベリアルは本気で怒るとペラペラと聞いてもない事を話し出す事がある、そしてかなり煽ってくることもあるが、そこは何とか耐えるしかないな」 「俺が勝てる確率は?」 「・・・・・・良くて30%くらいだろう」 「0じゃないだけマシだな」 そう言って俺は微笑んだ。
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