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──次の日。
俺は傲慢を司る王ルシファーに呼び出しを受けてパーティーが開かれた場所である屋敷に来た。
あの時ベリアルの技で消えたはずの屋敷はなにもなかったかのように元通りになってて、俺は案内されるまま屋敷の最上階の最奥の部屋に行った。
まるで絵に書いたような魔王の部屋だな・・・・・・。
血のように赤い絨毯が、部屋の入口から奥にある椅子にまで続いている。 豪華で大きな椅子だ。
「良い報告と悪い報告がある、どちらから聞く?」
「・・・・・・良い方から」
「ベリアルはしばらく牢屋に入れる。 王に無断で計画を企て、侮辱し、傲慢にも俺より自分の方が上だと過信して、王の立場から無理やり引きずり下ろそうとした、正々堂々するなら分かるが奴のやり方はただのズルだ。 よって、反省するまで投獄し、地獄の街の支配権はマルコになる」
確かに良い報告だな。
ベリアルは捕まり、マルコが街の支配者に。
でも悪い報告って・・・・・・
「悪い報告は、ベリアルが貴様に会うまで牢屋には入らないと言っている。 罪を犯したとはいっても仮にも奴は上位悪魔、最後の願いは叶えるのが掟」
「・・・・・・つまり、俺の大事な人を二回も殺した最低最悪のクズ悪魔に会えって、そう言いたいのか?」
「まぁ、そういう事だな」
憂さ晴らしでユキやユキの家族を殺し、王になる為だけにMrを殺した。 そんな奴と話だって?
死んでも嫌だ、と言おうとした時、
「両親の事を話してやると言っていた、偽物なんかではなく本物の──血が繋がった両親のことだ」
「いるのか? 俺に、両親が?」
「ベリアルに聞け。 アモン&マモン、二人で案内してくれ、俺はマルコに大事な話があるんだ」
そうルシファーが言えば、
「了解だ、ルシファー様」
「了解です、ルシファー様」
どこからか見覚えのあるコウモリ二人組みが現れ俺の服を口で咥えて引き摺るように歩き出した。
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