第4章 半悪魔の少女

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昨日はよく眠れなかった・・・・・・。 俺はズキズキと痛む頭に思わず顔を顰めて大きく溜息をつく。ベッドの横にある小さい机の上にはMr.から貰った花束、そして首にはネックレス。 一応言うが俺は着けてない。 抱きついてきた時にMr.が着けてきたんだろうが、これがまたヘンテコなネックレスで、なぜだか首から離れない。まるで絡み付いてくるようだ。 「まぁ、嫌じゃないから良いんだけどな」 邪魔になるわけでもないんだから、ネックレスはつけたままで良いか・・・・・・普通に嬉しいしな。 それにこのネックレスを首にかけると、不思議とネックレスに何となく癒されて元気が出る気がする。 こんな事を思くこは、Mr.のあの優しい目を見てしまったからだろうか。 ──何にせよ嫌じゃないんだから良いだろ。俺はそんな事を考えて、そのままベッドに横たわり、頭を抱えて溜息をついた。 「それにしても勝負、か。追い詰めるって言ってもどうやって追い詰めれば・・・・・・ああ、そうだ!もしかしたらMr.が再現しているあのミステリー小説を読み直せばヒントがあるかもしれない」 だが、地獄にそんな物あるか? ・・・・・・いや、あるな。そう言えばベリアルの屋敷に行った時、書庫みたいな所があった。それに帰る時には手土産といって現代の食べ物をくれていた。 アイツの所にならあるかもしれないがあんまり関わりたくない、できれば行きたくない。 が、行かなければクリアできない。 行くしかないだろうな。よし、さっさと終わらせてから帰れば良いはずだ。 俺はそう言い聞かせながら、ゆっくりと目を閉じた。そうしてどのくらい経っただろうか?俺はふとある違和感に気づいた。 『生きていた頃、貴方はミステリー系の本を読んでいたでしょう?だから誰が犯人か謎解きをしてもらおうと思って、黒い羽根を置いて待ってたんですが・・・・・・なかなか、良かったと思いません?』 あの時は混乱していたから分からなかった。 だが、今考えれば変だろう。 なんでMr.が俺の好みのジャンルがミステリーだと知っているんだ?なんでその中でも特に好きだった事件を再現しているんだ?? 生きていた頃、Mr.は俺の家族でも友達でもなかった・・・・・・なのに何で俺の事に詳しいんだ?
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