第7章 孤高の戦士

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「ゴモリー様の知り合いなら、そう言え馬鹿者」 こ、れは、マルコシアス、だよな? さっきの獣の姿は東京タワーのようだったが今はマンションくらいの大きさになっている。 正確には身長二メートルなんだろうが、さっきと同じでそのくらいの強い威圧感が伝わってくる。 オールバックの真っ黒な髪、鋭い目付き、金色の猫のような瞳、騎士っぽい格好。その全てを掛け合わった彼は「真面目」という言葉が似合っている。 「貴殿の望み叶えてやろう」 マジか・・・・・・しかも、良い奴だ。 嘘さえつかないなら殺さないって聞いたからな。 「代わりに今から我が問い掛ける質問に全て正直に答えられたら、だ。それでも良いなら契約しよう」 「ど、どんな質問だ?」 「我との契約に必要な質問だ」 つまり秘密という事か。 俺は心の中で溜息をつきながら首を縦に振った。
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