ヴァーチャルな世界の救いについて

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ヴァーチャルな世界の救いについて

アメリカに住むアジア系の子がヒップホップなんか聞いてると、黒人の子に、チンクのくせに何俺らの真似してんだよ、などと言われるという。白人は白人の、黒人は黒人の音楽を聴く。だからアジア系はKポップを求める、という図式があるのだという。 そういう世界で、Vチューバーが人種やコミュニティごとのカルチャーを越えたアイドルとなりえたことは必然だったのだろう。世界中の人間が差別なく押しにてぇてぇする世の中は、子供じみているが平和だ。 メタヴァース。大金を産むプラットフォームになるかどうかは知らないが、少なくともそこの住人の間に人種差別はないのだろうなと思う。 下部構造として肉体の世界が存在し続けることは変わらず、ヘイトそのものはなくなりはしないだろうが、メタヴァースはこの惑星の息苦しさを少しは緩和するかもしれない。
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