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この夜の向こう側、脱稿のことなど。
基本的に、推敲はほぼしない(初稿を最高のクオリティにするために準備する)タイプなので、いったん書きあがってしまうと、ほんとに終わり。誤字脱字、誤変換なんかのチェックをするぐらい。
この、宇宙ぽいというか哲学ぽいというか、ドイツ人の書くファンタジーがこういう傾向なんだけれども、そういうものが本当に好きで、今回正面から自分の好みのことを書けたというのは、ちょっと満足感があります。
あと、メンターが出てくる話をずっとやりたくて、今回、マイラ・ベルという女海賊が、思った以上にそういう活躍の仕方をしてくれて、ちょっとやり方がわかりました。
良くなかったと思うのは、全体にシリアスに寄りすぎたところ。敵でもいいので、コメディリリーフが一人いるとよかったなあ、と。状況がシリアスであるほど落差を出せたはずで、もったいなかった感。
本来こんなに短期間で仕上げるつもりは全然なくて、毎日更新しなければ、という謎の強迫観念にとらわれて、加速してしまったのですが、それにしては、意外にひどくならなかった、もちろん100点満点には程遠いわけですが、構想プロットに一年以上かける(本当にそういうことをしていた)よりも、こういうクォリティでたくさん書いたほうが修行になるかもな、などと。
次回作は異世界で勇者や魔王が出てくる話です。と、言われて皆さんが今想像したものとはまったく色の違うものが出てきます。だいたいいつも自信たっぷりなんですが、次回も自信作です。ご期待ください。
もちろんその前に、今「この夜の向こう側」本編を読んでくださってるみなさん、皆さんのおかげでここまで来れました。ありがとうございます。せっかくなので最後までお付き合いください。他では読んだことのない展開が待ってるはずです。ご期待ください。
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