君と僕の物語

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 僕とハルの関係性が変わってしまったのは、その日からだった。  ハルがちょっと変になった。  僕に対して距離を置くようになった、というか。  僕のことを他の学生と同じように扱うようになったというか。  それは司書補として本当は当たり前のことなのかもしれないけれど。  こんなにも仲良くなったのに、まるで何もなかったかのようだ。  何度かSNSを送っても返事はそっけなくて。  洋画の字幕版なら観れる、観たいと言っていたから。  一緒に行こうと誘っても、ごめんね、忙しいの、だけ。      離れてしまうには僕らとっても近い距離にいたから、このまま遠くなってしまうのは怖かった。  図書館の癒し姫と呼ばれて人気のあるハルに僕なんかが釣り合わないのはわかっていたし。  ハルにとっての僕はきっと仲のいい男友達だったかもしれないけれど。  僕は違ったんだ。  本当はずっとハルに惹かれていた  君と話せない一日一日がこんなにも長くて。  こんなにもツライものになっちゃうなんてさ。  その内僕は図書館にも足を向けることができなくなった。  会ったらきっと君を困らせてしまうから。
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