10話 師匠ネビルガ

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「あたいは何が出来るの?」 「ならそこのネイリさんはご飯を造ってほしい、わしがご飯を作ればいいのじゃが、ちと指導に集中したくてな」 「任せてください、ご主人様にはネビルガ様にも美味しいご飯を提供しますわ」  ネイリが腕まくりをしながら台所にいなくなると、ネビルガがこちらにやってくる。 「あの部屋にいくぞ」 「はい」  2人は無数にある豪華な部屋の1つに入った。 「ここはわしが考え事をする場所なんじゃ、まずはポイントの使い方じゃ、最初のポイントの10万ポイントはすぐになくなるから50万ポイントに溜まるようにポイントを消費する必要がある。しかしお主はポイントが少なすぎる。何度も使用しているのだろう」 「師匠は僕のポイントを見る事が出来るのですね」 「そうじゃ、これも鑑定の力じゃ、さてポイントを上昇させるには時間経過が必要とされるが、それは認識の違いじゃ、時間が凄い経ったと誤認すればそれだけのポイントが上昇する。よってめちゃくちゃ集中さればいいんじゃ」 「それってどういう事ですか?」 「お主は魔法スキルで炎と水と回復魔法を学んでいる。しかもSランクじゃ、知っとるか、最高位の習得をしてもそれを上手くコントロールするテクニックがないと意味がないのじゃ、お主が出せるのはきっとドラゴン関係の魔法じゃろう?」 「はい、そこまで」 「それが一番初歩中の初歩なのじゃ」 「あれが、初歩だったんですね」  ジェイクは唖然としてる。  あの強大な魔法、ドラゴンの炎そのものが一番の初歩中の初歩だったのだから。  余りにも信じられない話に唖然としていると。
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