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1話 時間経過
アーバン村にいた1人の少年が近くにあるとされるモゼス町にやって着ていた。
彼は15歳になったばかりであり、モゼス町の事など何も知らないのであった。
1人の少年の名前はジェイク。
ふさふさの黒い髪の毛をしており、衣服はボロボロなのであった。
アーバン村は果物の生産率が一番高く一番稼いでいるイメージがあるが。
果樹園を作るのに沢山の借金を抱えている為、その返済で貧乏状態が続く。
ジェイクは村長と一緒に暮らしていた。
父親と母親は戦争に巻き込まれて殺されたらしい。
村長が冒険者のなんたるかを色々と伝授してくれた。
なぜか村長はあらゆる武器に秀でており、ジェイクに全ての武術を注ぎ込んでくれた。
かくしてジェイクはモゼス町にやって着て最初に向かったのは冒険者ギルドであった。
ジェイクの夢は冒険者になる事であった。
父親も母親も元々は冒険者であったらしい。
村長が熱い眼差しで話をしてくれた時はとてもワクワクした。
その大きな両開きの扉を開くと。
そこには沢山の冒険者ががやがやとしていた。
ある人は獲物の話をしたり、食事は何にするとか、パーティーメンバーをどうするかとか、色々な楽しそうな会話が耳に届いてくる。
不思議と緊張する事もなくジェイクは冒険者ギルドの受付嬢の元へとやって着た。
受付嬢の女性はとても可愛らしくて、まるで子猫みたいであった。
人間の種族である事は分かった。
彼女はこちらをくりっくりとした瞳で見つめてくる。
「あのう、僕、冒険者になる為に来ました」
「そうですか、それではこの書類に手形を押してください」
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