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俺は一国の王子だ。
今度国中の女を集めた舞踏会を開く。
しばらくご無沙汰だっただけにとても楽しみにしている。
ついに舞踏会の日がやって来た。
いろんな女が俺と踊るために寄ってくる。
俺は1人の女に目をつけた。
「お嬢さん、一緒に踊りませんか?」
もちろん断られるはずもなく、女の手を取り踊り始める。
「もっと身を委ねても良いんですよ。」
優しく語りかけると女は体をくっつけてくる
たまんねぇー
そんなことを思っていると、触れている胸と、紙の香りに気を取られて躓いていまった。
その時、城の入口が開く音が聞こえた。
そこには他の女とは比べ物にならない上玉がいた。並の女であれば俺の舞踏会に遅れてくるとはふざけた女だ、と吐き捨てるがあのレベルとなれば話は別だ。
「お嬢さん、すいません次へ行かせて貰います。」
目の前の女の心配をするフリをしながら上玉へと標的を変える。
「お嬢さん、私と踊りませんか?」
上玉であろうが俺の魅力には逆らえなかった様だ。二つ返事でOKを出してきた。
近くで見るとより美しい。ガラスの靴などと言う奇抜なものを履いているが、それを気にさせないほどに。
この女は必ず俺のモノにする。そう決意した
もうすぐ日が変わると言う頃、女は突然帰りたがり始めた。
ちっ、ここでこんな上玉を逃すのは勿体ない
俺は半ば強引に女を部屋へと連れ込んだ。
部屋まで行くと女は頬を赤らめていた。観念したのだろう。
俺は女のドレスを脱がせ、ベッドの上で肌を重ねた。
しばらく交わった後、そのまま眠りについた
目を覚ますと隣には昨日の女が裸で眠っていた。
この女は俺のモノになった。
女は目を覚して辺りを見回すと、俺に話しかけて来た。ドレスが無くなってしまったらしい。
俺は昨日のことを思い出す。乱暴に脱がせ他ドレスのことを。適当に地面に投げ捨てたので使用人が持っていったのだろう。
「気にすることはないよ。ドレスなんていくらでもあるんだから。」
女はは嬉しそうに笑って靴やネックレスもあるのか聞いてきた。
「もちろんさ、望むのならばどんな靴でもどんなドレスでも君に与えよう。」
女は、唯一無くならなかったガラスの靴を窓から投げ捨てた。
俺はその女と結婚した。適当に服などを買い与えておけば浮気にも文句を言わない良い后だ。
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