最後の5分くらい一緒にいたかっただけなの

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 面布をかけられ、顔が大きく欠けたが、バタバタと駆け込んできた彼に対して、笑顔で言葉をかけたからだ。  白い面布がはらりとベッドの下に落ちる。包帯まで染み出したわたしの血で、ぬるりと赤く染まった内側を上にして。   「マニ…アッ…タ…ノネ…」  ああ、お医者さんが慌ててるわ。 「おい!息があるのか!」 「い、いえ計器は動いていな…き、記録を…?」
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