凶星交わるとき――破滅神ゲン・マーの覚醒――

事件は突然訪れる

「ですから、復活の前に儀式を阻止して欲しいのです！」
　魔法で展開していたイメージ映像を消しながら、ルーナは尚も訴える。
「その日記には、復活を阻止する方法は書かれていなかったのですか？」
　映像の迫力に気圧されたリーヴァンが、怯えた表情で問うと、ルーナは目を下に向けながら答える。
「日記は、復活を試みた昔の神官が書き残したものなのですが、『だが、神は目を醒まさなかった』と締めくくられているんです……」
　ここで、リーダーであるホゥクンがようやく口を開く。
「……何か、裏があるな」

　しかし……