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休暇1日目
実家にいても「良い男はいないのか」「孫はまだか」などとうざったいので、外をしばらく歩く事にした。玄関を出てすぐに隣の浅井家が目に入る。
そういえばキョンちゃんは元気にしているだろうか。
ふとそのような考えが過ぎる。キョンちゃんとは19年間の学生時代を共に戦い駆け抜けた幼馴染みの『浅井京子』だ。もっとも、彼女は少し前に結婚したので今は『細川京子』だが。
都会に憧れ平凡な人生を忌む尖っていた私と違って、彼女は優しく穏やかな子だった。
4年前結婚式に参列して以来会っていない。きっと今頃、何者にもなり切れない私と違い、優しい旦那と可愛い子供に恵まれ幸せな家庭を築いている事だろうと勝手に妄想し、劣等感で壊れてしまいそうなので、会いに行くのはやめた。
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