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「もしまりちゃんがよければ、こちらのアマ本さんの絵を描いてくれるかな。描いてくれたら、いつでも見られるように店に飾るから。その後、華原さんの絵を描いてくれるかい?いつもお世話になっているから御礼に。」
「ちょっとやだあああん!!泉実ちゃん、マジ神様!天使!私、改宗しちゃうわあああ!!」
改宗って何教からだ、華原さん。
申し訳ないが、吸血鬼だと暗黒の悪魔教しか想像できないんだが。
それと、俺は教祖でも何でもないので、改宗してくれなくていい。
てか、俺に改宗するということは。
「お、殊勝な心がけじゃな。店主に改宗するっちゅーことは、仏教徒になるっちゅーことじゃぞ。何しろ店主の育ての婆の墓はわしの寺にあるんじゃからな。まずはわしの世話からしてもらおうかい。」
お寺はお地蔵さんのものじゃないです、お寺の敷地にお地蔵さんが立っているんです。
「はあ?何でこんな朽ちかけの捨て石の世話をしなくちゃいけないのよ。砕いて砂に返すお手伝いならいつでもしてあげてもいいわあ。何て優しいのかしら、私って!」
物騒な自画自賛をもって、華原さんの改宗発言終了。
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