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とりあえず、華原さんはこのまま様子を見ることにして、俺はカウンターの中の戻った。
まだアマビエの料理、作っていないんだよ。
この騒動の間中、アマビエは蚊帳の外で眺めているだけだった。
そうだよなあ、元々華原さんのこともミハイさんのことも知らないし、吸血鬼なんて外国の妖怪だし。
しかも、日本の神様の中でもトップにいるタカさんはいるし、お地蔵さんもいて。
ここまでお地蔵さんに連れてきてもらったアマビエ、ちょっと気の毒。
何だか立つ瀬がない。
「騒がしくて申し訳ありませんでした。」
店主として謝罪すると、アマビエはいえいえと許してくれた。
「思いやりのあるご店主で、皆さんは幸せですなあ。」
そ、そうだろうか。
俺はいつもお客さんに助けてもらってばかりなので、いつも申し訳なく思ってしまうんだが。
「そうだのう。泉実は巻き込まれ型なのに、わしらのことを煙たがらん貴重な存在じゃなあ。」
「自分から巻き込まれに行くようなところもあるんで、まだまだ修行不足じゃがな!」
自分から巻き込まれている自覚はあまり・・・いや、少しはある。
「たとえおまえが巻き込まれようと!私が常に救い出すので問題はない!」
一番巻き込んでいるやつが何を言う。
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