05.私の友達

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 さすが王子様!って感心して……久遠寺(くおんじ)くんみたいに素敵な長身男性のそばには、同じく気遣いの出来るえっちゃんのような素敵な女性こそ相応しいんじゃないかなって思い至る。  久遠寺くんの王子然としたキラキラな容姿にも、同性でも思わず見惚れてしまうようなえっちゃんの美貌なら引けを取らないし。  そんなことを思っていた私に、えっちゃんが「久遠寺くんって……」とつぶやいて。私は心を読まれたのかとドキッとしてしまった。  そわそわしてえっちゃんを見上げたら「えっと、久遠寺くんと萌々(もも)ちゃんって……」って何故か予想に反して私の名前が登場。  久遠寺くんと私って凸凹過ぎて見るに耐えない、って続いちゃう?  そんなこと一言も言われていないのに、勝手に先回りして空回る私の思考回路。それにストップをかけるように、えっちゃんが不意に立ち止まった。 「同じ高校出身だった、よね?」  私の予想に反して、えっちゃんの口から飛び出したのはそんなセリフで。 「え? あ……、うん」  少し拍子抜けした感じでそう言ったら「……2人は仲良し?」とか。
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