かぎや、はじめました

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 あくる日、かぎやの少年の姿(すがた)はもうこの町にはありませんでした。  きっとどこかの町で、ピエロのようなとしたツナギの空色の服を着て、    晴れだというのに、虹色(にじいろ)長靴(ながぐつ)をはき、  (こし)に巻いたベルトには銀色(ぎんいろ)(かぎ)が一つ、ぶら下がってるだけの少年が(あらわ)れたら、それはきっと。  かぎやの少年かもしれませんね。  【かぎや、はじめました】 おしまい
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