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シークレットな恋
「・・・で、あたしに何の話?」
あたしは飲みかけてたコーラを一口含むと、ペットボトルにキャップをして、テーブルに置いた。
「いや~だからさぁ・・・」
拓海はほっぺを掻きながら、話しずらそうにウチのリビングのソファーに腰掛けた。
土曜日の午後―。
繋がってる庭を歩いて拓海はウチにやってきた。
フットサルの練習を終えた後らしく、シャワー後の彼は、首にタオル掛けて少し髪が湿ってた。
「ふ~んっ・・・。
で、あたしにデートプランを立てろと?」
「そそっ。」
拓海の相談は、新しくできた彼女とのデートプランをあたしに考えて欲しいというものだった。
「っーか・・・これで何度目よ?
アンタのデートプラン立てるの」
「ごめ~んっ」
両手重ねて私に詫びる態度をとるが、拓海に反省の色は無い―。
「で、次はどんな子?」
「うーんっ・・・フツーの子だよ。
フツーの。」
フットサルをやってる拓海。
本人には絶対に口が裂けても言わないつもりだけど、女子からは案外と人気がある。
中学入った頃はあまり変わらなかった身長も、高校2年になった今。あたしよりはるかに高くって。フットサルしてるだけあって引き締まってるカラダに、抜群の運動神経。
昔からの愛嬌ある顔は、これからもたくさんの女を虜にするんだろう・・・。
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