エピローグ

1/2

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ

エピローグ

「もう、終わりにしましょ?」 「…え?  な、何で…?」 オレは半年付き合った椎名先輩に、昨日突然振られた―。 「…ふふっ。  やっぱ、気付いてない? 拓海くん」 キャラメルのような色の髪が良く似合う椎名先輩。 先輩に告白された日は、ひかりに何度も自慢したっけ…―。 「…気付く?」 「ふ~ん。  やっぱ気付いてないんだ」 「な、何を?」 「拓海くん。  あなたが好きなのは、私じゃないわ。  あなたが好きなのは、ひかりちゃん」 「えっ?!」 「どーせ。  今日のデートコースもひかりちゃんに教えてもらったんでしょ?  ふふっ」 先輩は、少し悲しそうな瞳をして笑いながら続けた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加