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エピローグ
「もう、終わりにしましょ?」
「…え?
な、何で…?」
オレは半年付き合った椎名先輩に、昨日突然振られた―。
「…ふふっ。
やっぱ、気付いてない? 拓海くん」
キャラメルのような色の髪が良く似合う椎名先輩。
先輩に告白された日は、ひかりに何度も自慢したっけ…―。
「…気付く?」
「ふ~ん。
やっぱ気付いてないんだ」
「な、何を?」
「拓海くん。
あなたが好きなのは、私じゃないわ。
あなたが好きなのは、ひかりちゃん」
「えっ?!」
「どーせ。
今日のデートコースもひかりちゃんに教えてもらったんでしょ?
ふふっ」
先輩は、少し悲しそうな瞳をして笑いながら続けた。
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