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アゲハ蝶
アスファルトを一生懸命歩いていた青虫を、葉っぱに乗せて草むらに離したのは、昨日の朝。
今朝その草むらには、もう青虫はいなかった。
サナギになりアゲハ蝶になる事を願う。
今年レオは、鼻を毛虫に刺された。
幼い時、毛虫か、青虫か、
大人になり、蛾か、蝶か?
彼らは、鏡を知らない。
毛虫は幼い時、他者に不快な思いをさせた事を知らない。
悪いのは、毛虫に近づいた犬だ。
毛虫は何もしていない。
毛虫がそんな事をするとは知らない犬。
本人たちは、アゲハ蝶でも蛾でもどちらでもいい。
人に、美しいと言われようが、
刺されるから逃げろと言われても、
どうでもいいのだ。
ただ、与えられた羽を羽ばたかせる。
私が、人間に生まれた奇跡。
前世が頑張ったお陰なのだろうか?
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