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【差し入れ編】
身体が重い。体調を崩したようだ。
仕事場にはさっき連絡を入れた。そのあとからずっと、子犬が心配そうに寄り添ってくれている。子猫の方は、今日はまだ見ていない。
流石にそろそろ、お腹が空いた。しかし、ご飯を食べに行くのも億劫だ。こういう時に一人暮らしは辛い……。
それでもこのままでは良くないと無理矢理に身体を起こして、気づく。
空いたドアから、子猫が必死に自分の餌皿を引き摺って来ている。キャットフ-ドは入ったままだ。
子猫がこっちに気づく。「に-」と鳴いて、自分の皿をペシペシ叩く。ご飯の差し入れ……だろうか?
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