プロローグ

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プロローグ

「ね、ねぇ」 気づいたら私の口が動いていた。旦那はそれにニコッと笑った後にどうしたの?と言うように首を傾げた。私は気付けば旦那から目を逸らしていた。 そしてもう一度旦那の方を見た。 私の手が震えた。 「もし私が浮気してたら、どうする?」 言ってしまった。正直言うつもり無かった。口も手も震えていた。 30秒の間があった。 私はそれが怖くて、怖くて30秒が、1分でも1時間でもその様に長く感じた。 旦那は遂に口を開けた。 「許すよ」 私は旦那の言ったことが理解出来なくて瞬きした。そして旦那の方を向いた。 「僕は浮気、許すよ」 そう確かに、旦那の口が言った。
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