リアルにあった話の７

動かざること山のごとく

金縛りをご存じでしょうか？よくホラー映画に出てくる、意識はあるが、身体が動かないってヤツ。ハイッ、これなんですが、わたくし、幼いころから３０歳代まで結構くらっておりました。最初は５歳です。岐阜の長屋に住んでいた時ですよ。いやぁ、自分に何が起きたのか、ちんぷんかんぷん！焦りましたねぇ。で、それに端を発し、金縛りを覚えていくんですが、そりぁあ、恐怖でしたよ。幽霊がいると思いましたからね。しかし、一向に出会いはありません。やがて成長に伴い、医学的な話が耳に入ると、なぁんだとなります。けど、気持ちのいいものではありません。ピーク時は一晩に１０回以上、今、住んでいるボロアパートです。居るんなら出てこい！頭にきてそう思いましたからね。慣れると、目だけは何とか開けることは出来ます。金縛りって、起きてるか寝てるか、あやふやな意識化でよく起こります。現実なんですがね。通算すると３００回くらいはくらっている私ですが、良く分からない二回があります。一回目は高校１年の時。金縛り中なので、またあやふやな意識化ではありましたが、防空頭巾を被った女の子のイメージが。お母さんってね、探して泣いてるんです。直接２つの眼で見たわけではありません。イメージです。それを私が見ているって感じ。以降、何かあるわけではなかったんですが、記憶に刻まれましたねぇ。二回目は、東日本大震災の後です。つい最近辞めた会社でのこと。宿泊研修施設ってヤツですがね。震災から３、４日後、交代の当直業務命令が出ました。正規当直勤務者のサポート役で仮眠場所はビジネスホテルタイプの個室。９階建ての２階フロアに宿泊しました。マットレスが体に合わなくてあまり泊まりたくない部屋なんですが、シャワーを浴び、仮眠に入って２時間くらいが経過した頃ですかね。サァーって感覚。金縛りになる前って、サァーってきて、あっ、まずっ、くる、ガチっ、です。あっ、久しぶりって思ったんですが、いつもと違う違和感。足元を何かが這う感覚が・・それはどんどん上半身へと移動してきます。これは、誰かいると思いましたね。で、目を開け、叫びましたよ。

誰だ、テメエ！って。

途端、金縛りが解けました。電気つけましたよ、ハイ。いませんね、だ～れも。探しましたよ、室内。いませんねぇ。部屋代えようかと思いましたけど、理由がねぇ・・見てないし、仕方ないから電気で室内を煌々と照らして寝ましたよ。寝たんかい！ですね。結局、金縛りは、その日から以降現在５回あったかどうか。まぁ、体験すると分かりますが、あまりいい気はしません。疲れるんですよ、ホンっと。せめて解けたらスッキリ爽快ってなると良かったんですけどね(*´∀｀)