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メールの下書きに「遺書」とタイトルを入れて書き起こしてみる。
チヒロはモデルでアイはデザイナーだった。二人で新しいファッションブランドを立ち上げようと開業資金を貯めていたのに、チヒロはやっぱりアイとは開業できないと直前になって突然告げた。
アイは勤めていたアパレル会社も辞めて、二人で頑張っていくためにすべてをかけていた。それなのに、その夢は潰えた。
「どうして」
問うとチヒロはこう言った。
「わたしはわたしのことを認めてくれる、ほかの居場所を見つけたの」
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