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“アナ!!どうしたんだい?”
「..仕事..早退したの。ミッチ今、何処にいるの?」
“丁度、空港の駐車場に着いた所だよ。地下のB-4..分かるよね?待ってるよ”
アナは電話を切ると、急いで地下駐車場へと向かった...
地下駐車場の地下B-4のエリアに行くと、ミッチが自分の車の前で待っていた。
「ミッチ!!」
彼女の声が駐車場内に響いた。
アナは彼の元へ駈け寄ると、二人は強く抱き合った...
「..もう帰ったんじゃないかと思った」
「君が空港に居ると思ったら中々帰れなくて..良かったよ、帰らなくて」
二人は暫く見つめ合うとキスを交わした...
それはお互いの空白の時間を埋め、そしてお互い二年間..いや、それ以上、心にしまっていた想いを出すことが出来た瞬間だった___
ーーー
二人は空港近くのホテルに行き、そして愛し合った...
それはとても濃密な時間だった。
二年間ずっとサミーの為だけに生きてきた彼女は恋人を作ることも無くずっと独り身で男性との関係を持つこともなかった。
しかし今、一番会いたかったミッチ・スティーヴンズと愛し合い、彼女の身体は快感に支配され何度もオーガズムに達した...
「こんな綺麗なベッドで愛し合ったの初めてね」
アナはミッチの腕の中でクスクス笑いながら話す。
「そうだね、いつもテント越しの硬い地面だったしこうやって裸で余韻を楽しむことも出来なかったからね」
ミッチは彼女の鼻の頭を小さくくすぐった。
「..ずっと君の事が忘れられなかった...きっとアレックスと結婚したんだと自分に言い聞かせてたよ」
「..ミッチ」
「メキシコへの赴任もちょうどいい機会だと思ったんだ、そこで新しくやっていこうって」
アナは何も言わずにミッチを強く抱きしめた...
ミッチは二年間ずっとアナの事を想い続けていたのだ。
「アナ、..僕と一緒にメキシコへ来ないか?」
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