われドラキュラのごとし・1

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われドラキュラのごとし・1

「われドラキュラのごとし」 誰か欲(ほ)りせざる 誰か求めざる 匂いたち かおりたつ 今がさかりの この乙女子をまえにして 修道僧のごとく また今際の老人のごとく 眉だに動かさぬなど 笑止千万 若者なら その情欲のままに求めればよし さあらぬわが身なら せめてドラキュラのごとく 血に代えて  清新ないぶき 色香なりとも せちに吸いこみ  我ものとせむ すれば 寿命ものびようか 気なり若返らんか 知らず…
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