魔法の鏡

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『魔法の鏡』 登場人物 【斎藤家】  智(トモ)《野中初音》ベースイメージ:元気な綾波レイ  ・・・双子の姉 15歳 マイペース 呑気 いつも眠そう  恵(メグ)《大谷萌》ベースイメージ:アスカ・ラングレイ  ・・・妹 勝気 人懐こい めんどくさがり 涙もろい  母(ママ)《大谷萌》専業主婦 優しい おっとり  父(パパ)工学博士 大学教授 呑気 うっかり屋 【異世界】  アリス《野中初音》・・・妹 7歳 甘えん坊 泣き虫  セリーヌ《大谷萌》・・・姉 15歳 気丈 しっかりもの  メルダ《野中初音》・・・蛇の化身  セバスチャン(セリーヌの婚約者) 【夏休みのとある朝・食卓】 SE  小鳥のさえずり 食器の音 母 「はい、召し上がれ」 知恵「いただきま~す!」 恵 「お姉ちゃん、お塩取って」 智 「はい、かけ過ぎちゃだめよ」 恵 「あいよ~」 智 「メグ、ほうれん草あげる」 恵 「やだー、いらない~」 母 「こら、ちゃんと食べなさい、トモ」 智 「は~い… (小声)メグ、半分食べて」 母 「二人とも、来年は高校生なんだから好き嫌いしちゃだめよ」 恵 「ほら~、わたしまで怒られちゃったじゃない!」 智 「ふふ、ごめんごめん。お詫びにこないだ言ってた服貸してあげる」 恵 「ほんと?! やったー!」 智 「サイズが合えばね」 恵 「失礼ね! 双子なんだから合うわよ!」 母 「そうそう、パパが今年はお休み取れそうだから、    久しぶりに田舎のおばあちゃん家に行こうって」 智 「う~ん、おばあちゃんに会えるのは嬉しいけど…    パパ本当にお休み取れるの?」 恵 「そうだよ、小6の時だって研究が遅れてるからって    パパだけドタキャンだったし」 智 「今年もその可能性は大いにあるわね」 恵 「そう言えば、パパ今何の研究してるの?」 智 「さあ、詳しくは知らないけど、化粧品会社との共同研究だって言ってた」 母 「まあ、パパの事だからどうなるかわからないけど、    一応そのつもりで宿題とか早めに片付けといてね」 智 「りょうかい」 恵 「わ~、おばあちゃんに会えるの楽しみだな~」 智 「あんたはおばあちゃんの料理が楽しみなんでしょ」 恵 「だっておばあちゃんが作るもの全部おいしいんだもん」 智 「たしかに。ちらし寿司は特に最高」 恵 「そうそう。それに比べてウチのちらし寿司と来たら…」 母 「なんですってぇ!」 恵 「あはは、ママごめーん、ゆるして~」 >>>会話F.O (モノローグ) 恵 「わたしの名前は斎藤恵(さいとうめぐ)双子の妹、15歳!」 智 「わたしは斎藤智(さいとうとも)双子の姉、中学3年生!」 恵 「私達、今年の夏休みに不思議な体験をたくさんしたの」 智 「これからお話するのは、その中の一つです」 【タイトル】 智恵「ボイスドラマ『魔法の鏡』」 【二人の部屋】 恵 「は~、おなかいっぱい。 朝から食べ過ぎちゃった」 智 「あんた、気づいて無いみたいだけど、最近横に伸びてるわよ」 恵 「え?!うそ!ほんと?!」 智 「ほら、鏡見てごらん」 SE カチャ! 恵 「さんきゅ。 ん~、、、え~? 全然だいじょうぶだよ~」 智 「そんなことないわよ。 良く見なさいよ」 恵 「ん~、、、 あ、それってこないだパパがくれたやつじゃない?」 智 「そ。 暗い場所でも明るく映る魔法のコンパクト! の試作品」 恵 「私も持ってる! 確か引き出しの中に・・・」 SE ガサゴソ… 智 「物質のエネルギーを直接捉えるから光が必要無いとかなんとか・・・」 恵 「あ、あった! トモちゃんも自分の顔見てごらんよ。    最近眉間のシワが目立って来たよ」 SE カチャ! 智 「ちょっと、やめてよ、あんたこそ自分の体型を見なさいよ」 恵 「トモちゃん、ほんっと失礼。 私は食べた分ちゃんと運動して・・・」 SE 光が乱反射する音 恵 「え? なにこれ…」 智 「このコンパクト、照明の機能とかあったの?」 恵 「う、うわっ!」 智 「眩しい!」 SE 激しい炸裂音 【異世界・1 吹雪】 SE 猛吹雪 恵 「う~~~~、、、さぶいよ~~~」 智 「こ、ここどこなの? なんでこんな事に?…」 恵 「わ、私達、部屋でこうやって鏡を見せあって・・・」 SE 激しい炸裂音 【異世界・2 海底】 SE 海底の泡 智恵 「jfこあsjfljふぁjlsfじゃlfj」 SE 激しい炸裂音 【異世界・3 白い空間】 SE かすかな高周波 恵 「うわ~、死ぬかと思った。 私泳げないのに~~~    で、今度はどこ? 何にも無いよ。 真っ白だよ」 智 「メグ…」 恵 「来週の水泳教室まじめに…」 智 「メグ! もしかして原因はこのコンパクトじゃない?」 恵 「あ、そう言えば場所が変わる前にすごい光ってたかも」 智 「こうやって偶然合わせ鏡になった時に…」 SE 激しい炸裂音 【異世界・3 中世ヨーロッパ・納屋の中】 SE ドサ! 恵 「いてててて」 智 「やっぱり。 原因はこのコンパクトね」 恵 「もう!パパったら! 失敗作じゃないの~!」 智 「合わせ鏡にした時に移動するのはわかったけど、    問題はどうやって元の世界に戻るかよね」 恵 「まあ、何回もやればそのうち戻るんじゃないの?」 智 「もう、お気楽ね! …でもそれしか方法は無いか…」 恵 「ところで今度はどこに飛ばされたの?」 智 「ちょっと見た感じは農家の納屋みたいだけど…」 恵 「こっちの隙間から外が見えるよ。    ん~、、、なんか、日本じゃないみたい。…昔の外国みたいな?」 智 「ほんとだ。 中世のヨーロッパって感じね」 恵 「それよりお腹すいた~」 智 「あんた、さっき朝ごはん食べたばっかりじゃない!」 恵 「だって~、精神的に体力消耗しちゃったから…」 SE ドアが開く音 アリス 「誰? 誰かいるの?」
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