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恵 「あ、あの!」
智 「ごめんなさい! 私達決して怪しいものじゃ…」
セリーヌ「し! 黙って!」
(アリスとセリーヌが智恵の口を手で塞ぐ)
智恵 「もごもごもご…」
メルダ 「セリーヌ~、、、どこだ~い? 出ておいで~・・・
セバスチャンが待ってるよ~・・・」
SE 外を何者かが通過して行く
アリス 「行ったみたい…」
智恵 「もごもごもご…」
セリーヌ「あ、ごめんなさい!」
(口を塞いでいた手を離す)
恵 「ぷはー! 死ぬかと思った!」
セリーヌ「あなた達は誰?」
アリス 「どうしてここにいるの?」
智 「えーっと、何から話したらいいのか…」
恵 「通りすがりの者です! どうぞおかまいなく!」
しばし沈黙・・・
智 「う…」
恵 「く…」
セリーヌ「そうですか。 いきなり口を塞いだりしてごめんなさい」
アリス 「ごめんなさいです」
智 「ふ~」
恵 「あはは… ところであなた達は?」
セリーヌ「私はセリーヌ。 この子は妹のアリスです」
アリス 「です! よろしくです!」
恵 「ふふ。 よろしく」
智 「ところでさっきのは? あなた達追われてるの?」
セリーヌ「はい。 さっき外で私を呼んでいたのはメルダさんです」
アリス 「村長さんだよ」
智 「その村長さんがなぜあなたを?」
恵 「セバスチャンがどうとかって言ってた」
アリス 「セバスチャンはお姉ちゃんの婚約者なのです。
二人は明日結婚するのです」
恵 「あらまあ」
智 「おめでとうございます」
セリーヌ「ありがとうございます。 でも…」
アリス 「村長さんが許さん!って。 セバスチャンは渡さん!って」
智 「え?」
恵 「なんで?」
セリーヌ「昨日まではとても優しい方でした。
式の立会人も引き受けて下さったのに、急に人が変わった様になって…」
アリス 「婚約をハキしなければひどい目に遭わすぞーって言ってたです」
智 「なぜそんなに急に変わってしまったのかしら」
セリーヌ「わかりません。 前の村長の旦那様が亡くなられてからは、
代わりに一生懸命村のために尽くして下さっていたのに」
恵 「それで? セバスチャンはなんて言ってるの?」
セリーヌ「わからないのです。
ここに来る途中彼の家を訪ねたのですが居ませんでした」
アリス 「きっと村長の屋敷にユーヘイされているのです!」
智 「確かに、セバスチャンが待ってるって言ってたわね」
恵 「わかったわ! 助けに行きましょう!」
智 「ちょっとメグ! 私達迷子なのよ。 そんな事出来る立場じゃ…」
アリス 「お姉ちゃん、ありがとうです!」
セリーヌ「でもご迷惑じゃ?」
恵 「いいのいいの。 私はメグ。 そこで眉間にシワを寄せてるのがトモ。
智 「なによ! 眉間にシワなんか…」
恵 「何が出来るかわかんないけど、
みんなで力を合わせればきっとなんとかなるわ!」
智 「しょうがないわね。 そうと決まったら作戦会議よ」
SE グ~~~
智 「もう! メグったら!」
恵 「ごめーん、その前に何か食べさせて~」
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