魔法の鏡

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恵   「は~、おいしかった! たまには素朴な味もいいわね!」 智   「こらメグ! 失礼でしょ!」 セリーヌ「すみません、簡単な物しかお出し出来なくて…」 恵   「ううん、逆にジャガイモとベーコンだけで      あんなに美味しく作れるなんてスゴイわよ      うちのママにも見習って欲しいわ!」 アリス 「メグちゃんのママ、お料理ヘタなの?」 恵   「う~ん、ヘタって程じゃないんだけど、イマイチというかなんというか…      ね!トモ!」 智   「え~っっと、・・・^^;」 セリーヌ「うふふ。よろしければ今度作り方をお教えしますよ」 智   「ほんとですか! ぜひお願いします!」 アリス 「お姉ちゃんが作るものは何でもおいしいんだよ。 アリス、だ~いすき!」 恵   「そっかそっか~、アリスが羨ましいよ~」 セリーヌ「お二人のお母様はどの様な方なのですか?」 智   「うちのママ? え~っと、まあまあ美人なんだけど      …ちょっとオッチョコチョイかな」 恵   「あと、泣き虫!」 セリーヌ「あら、アリスと一緒ね」 アリス 「あ、アリス、泣き虫じゃないもん! イモ虫だって触れるもん!」 恵   「アリスすごーい! トモなんかチョウチョだって触れないんだよ」 智   「そ、そんな事ないわよ! 鱗粉が付くのが嫌なだけよ!」 アリス 「アリス、チョウチョも触れるよ。 今度捕まえて来てあげる!」 智   「あ、ありがと…(*´`*)」 SE ピロリン♪ アリス 「な、なんの音!?」 恵   「あれ?パパからメールだ」 智   「あんた、スマホ持って来てたの? て言うか、メール届くの!?」 恵   「うん。ポケットに入ってた。 え~っと、読むね」     『コンパクト、予期せぬ共振、時空に作用、対策検討中』 智   「なんか電報みたいw つまりやっぱり合わせ鏡が原因ってこと?」 恵   『ボディプロジェクション機能、アップデータ送信済み、テストよろしく』     「以上」 智   「以上、って、それだけ?」 恵   「うん。それだけ。 呑気だねw」 智   「まあ、いつも通りで逆に安心するわw」 恵   「『対策検討中』かぁ…。 いつ帰れるんだろ」 智   「そうね~。 それより『ボディプロジェクション機能』って何?」 恵   「う~ん、、、ぼでぃ・・・ぷろじぇくしょん・・・」 智   「も、もしかして・・・」 恵   「いや、まさかそんな、、、ねえ?…w」 智   「試しにやってみる?」 SE コンパクトを開く アリス 「メグちゃん、それ何? 鏡?」 恵   「うん。 そうだ! アリス、何かなりたいものある?」 アリス 「なりたいもの?・・・う~ん、、、カウボーイ!」 SE ボワ~ん… セリーヌ「アリス!」 恵   「カワイイ!」 智   「パパ、天才…」 アリス 「わーい!\(^o^)/ アリス、カウボーイになったよ!」 セリーヌ「ま、、、魔法? …それは、、、魔法の鏡なのですか?」 恵   「魔法の鏡かぁ。 ま、そんなもんね」 智   「そうだ! いい作戦を思いついたわ!」 恵   「ん?、、、作戦? あ、結婚式の! すっかり忘れてたw」 智   「これを使えばきっとうまくいくわ。 いい?良く聞いて…」 恵   「うん」 智   「まずメグと私が怪しまれない格好でメルダさんのところへ行って…」 恵   「うん、…うん、うん、・・・」 SE 街・小川のせせらぎ 恵   「ここがメルダの家ね」 智   「うん。多分… ぷふ、それにしてもその格好、すごく似合ってるw」 恵   「もう! 笑わないでよ! 『カワイイ町娘』って言ったのに!      なんでこんなボロボロの衣装なの? きっとバグよ!バグ!      もう一度変身し直して… SE コンパクトを開く音 智   「し! メルダさんが出てきた!」 メルダ 「セリーヌ~、セリーヌはまだか~」 恵   「あ! トモちゃん、見てこれ!」 智   「ちょっとメグ、静かに… え? どういう事?」 恵   「コンパクトに映ったメルダ…これ…大トカゲ?」 智   「そうか、このコンパクトは物質が放つエネルギーを直接捉えるから…」 恵   「つまり、これがメルダの本当の姿ってわけね」 智   「じゃあ、本当のメルダさんは?」 恵   「わかんないけど、とにかく作戦続行! 行くわよ!」
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