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いつだって 控え目な 君の仕草 永遠に咲くことのない  堅い つぼみのようだ  そんな気がして   海の底に眠る白い砂の重さを持ち 銀河に浮く質量のない 透明な砂でもある君を 今宵 この腕に 抱きしめて同じ視点で宇宙(そら)を見る 神秘を(たた)え続ける海に (あお)く慎ましやかな海に 共に憐憫 沈め 均整のとれた君の魂に くちづける 柔肌に波打つ 甘き抒情 それぞれの海に音もなく 湧きいずる永遠
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