295人が本棚に入れています
本棚に追加
「……ちょっと
剛典っ!! 」
もうすぐそこが防波堤の一番端。
………そこでスピードを緩め
足を止めた。
少し息を切らしてる
留美を見たら
まだ警戒した目でオレを見上げてるから
思わず吹き出して笑った。
すると警戒してた顔が緩み
ほっとしたような表情に変わった。
「さすがに風邪ひかすような事しないって。
めちゃビビっただろ? 」
口がへの字になり
ムッとした顔。
……オレは
そんなコロコロと表情を変える
素直な君だから
こんなに惹かれるんだと思う。
怒ってる顔を見て微笑むオレに
への字の口が
ほら、オレにつられて笑った。
最初のコメントを投稿しよう!