湘南 夕暮れ便り

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「……ちょっと 剛典っ!! 」 もうすぐそこが防波堤の一番端。 ………そこでスピードを緩め 足を止めた。 少し息を切らしてる 留美を見たら まだ警戒した目でオレを見上げてるから 思わず吹き出して笑った。 すると警戒してた顔が緩み ほっとしたような表情に変わった。 「さすがに風邪ひかすような事しないって。 めちゃビビっただろ? 」 口がへの字になり ムッとした顔。 ……オレは そんなコロコロと表情を変える 素直な君だから こんなに惹かれるんだと思う。 怒ってる顔を見て微笑むオレに への字の口が ほら、オレにつられて笑った。
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