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愛の食卓
萌谷「うーん・・・・・・」
樹「・・・昼間から
居間でテレビを見ながら
雑誌を片手に1人悩む
サラリーマン人妻萌谷
家にいる2人のでかい子供のために
毎食そうめんという
マンネリを脱却したいのだが・・・・・」
萌谷「・・・・・変なナレーション
入れないでくれます・・・・・?」
樹「・・・・・すいません」
同じ空間で
テレビのリモコンを操作する眼鏡の方を向く
萌谷「そうめん嫌か?」
樹「ママ・・・・・・
僕そうめん大好きだよ・・・・・」
真顔で言われるのが
嘘くさい・・・・・・
でも、この際だから
メニュー改革でもはじめるか・・・・・
萌谷「・・・リクエストあります?」
雑誌の簡単レシピを眺めながら質問
樹「・・・おすすめを」
・・・作る側が一番欲しくない答えを
萌谷「・・・ラーメン」
樹「いいんじゃないですか・・・?
人類でラーメン嫌いな人を俺は知らないし」
萌谷「いちいち主語がでかい・・・・・」
樹「・・・作ってもらう立場の俺達が、
色々言えないでしょうが・・・・・・
ポテトサラダだってギョウザだって
なんでも嬉しいですよ・・・・・・・・」
(こうゆう時だけ
いいことを言うんだよな・・・・・)
雑誌を食卓に置き
エプロンを身に着けた
萌谷「じゃあ、ラーメンにしましょうか
お父さん・・・・・・・・・・」
樹「俺がお父さんでいいの・・・?」
萌谷「普通にお前が
うちの経済支えてるだろうが」
樹「・・・・・・・・・」
萌谷「・・・・・・?????」
樹「・・・・・・・予想以上に
テンションはね上がりました・・・・・・」
口元をおさえているのは
それか・・・・・・・・・
萌谷「・・・・・手ェどけろよ」
樹「・・・・・???????」
どかした瞬間
唇を奪ってやった
樹「・・・・・・・・・」
萌谷「・・・・・いつも
やられてばかりだと思うな」
その後、かなり機嫌が良くなった俺は
ラーメンにライスまで
サービスでつけたのだが、
王真の奴は炭水化物が多すぎると
生意気にも残しやがった
・・・イケメンモデルめ
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