No.1 青春日記

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「そんな事より早く行こうぜ。ここにいても暇だし早く新しい先生達を見たいからな。そうだ日向さーーん! 一緒に行きませんか?」  コイツいきなり日向と仲良くなろとしてやがる。日向は少し笑いながらも顔を引きつっていた。  “ブーー“  その時、俺のポケットの携帯に着信が入った。俺は焦る事もなく、携帯を手に取り電源をつけた。  するとそこにはB13という者から一通の短いメールがきていた。 (助けてください)  これは…… 「なに携帯なんか使ってんだよ。早く行こうぜ!」  聖夜は急かすように俺に言った。 「ああ……。悪い今行く」  再び携帯の電源をきりポケットへとしまった。ああいうメールには関わらないのが得策だ。 「あの蓮君? 急いでいる所悪いんですが、私の荷物を科学室に運んでいただけませんか?」  涼先生が俺の肩を掴むと申し訳なさそうな顔をしながらそう頼んできた。 「い、今からですか?」 「うん。ちょっと先生これからやらないといけない事があるからさ……。すぐに終わるからお願いしたいんだけど」  聖夜は行けとばかりに頭を縦に振った。まったく、何で俺なんだよ…… 「分かりました。で、その荷物はどこにあるんですか?」 「ありがとうね。荷物は玄関の側のトイレに置いてあるからそれを科学室までお願いね。まだ集会まで15分あるから慌てなくても大丈夫ですからね」  何でトイレに自分の荷物なんか置いてんだよ。わざわざ三階から下に降りて、また上がらなきゃいけないじゃねぇか。 「じゃ行って来ますね」  俺はそう言い残し、聖夜と日向に先に体育館へ行くよう告げると玄関まで降りていった。
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