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俺は部屋に掛けてある制服を手に取るとすぐに着替えた。まったく、あいつは一体、誰だったのだろうか? 新しい奴が来るなんて聞いてなかったんだかな。
ベットをきっちりと整えると俺は歯を磨く為ケータイを手に部屋を出た。
“ガチャッ“
「「っあ!」」
ドアを開けるとすぐ同級生の松井日向が俺の部屋の前で仁王立ちした状態で待っていた。
「ち、ちょっと蓮。話があるから急いで下に降りてきて!」
日向は何故か少し怒ったような口調だった。それに寝起きなのかいつもの茶髪の髪が寝癖で乱れていた。
「朝、会ったらまずは『おはよう』だろ? 何でいきなり怒ってんだよ」
「も〜。おはよう、これでいい?」
「おお……おはよう」
何だか凄い圧力だな。こいつとは中学からの幼なじみのばずだが久しぶりにこんな姿みたかも知れない。いや、いつもこんなもんか。
「いいからこっち来て!」
そう言うと日向は俺の服の袖を掴むと、どこかへと連れて行った。まぁどうせいつも朝礼してる多目的室だと思うが、分からないフリでもしとくか。
「おい、どこ連れてくんだよ〜」
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