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「…い、先生ってば!」
「え?あ、ごめん、どうしたの?」
今日も夏月は保健室に来ていた。
俺は今日の夜、エッチするかもという事で頭がいっぱいで夏月の喋っていた事を聞けていなかった。
「いや、猫って可愛いよねって…先生、ちょっと後ろ向いて?」
なぜそんなことを言うのか分からないが、とりあえず夏月に背中を向ける。
「先生…キスマークあるよ」
「は?!どういうこと?!」
「だからそのままだよ。キスマークが首の後ろにあるの」
慌てて首の後ろを手で抑える。
付けられたとしたらそれは美真に付けられたものだろう。でも、いつ付けられたか心当たりが一切ない。まさか寝ている時だろうか。
「先生、絆創膏貼ろうか?」
自分で貼ろうと思ったが、首の後ろなので夏月に貼ってもらうことにした。
後ろでカシャッという音がした気がしたが、多分気の所為だろう。
「これは兄ちゃんに付けられたってことだよね?新たな兄ちゃんを発見したよ」
「そりゃよかったな…」
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