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病院へ連れていくと美真は直ぐに点滴を打つため、別室へ連れられて行った。
「インフルエンザですね。脱水症状が酷いので一日入院して頂きます」
「この時期にインフルエンザですか…」
「たまにいらっしゃいますよ。」
たまたま俺が養護教諭をしていると話すと何故か盛り上がりしばらく話し込んだ後、美真の元へ向かった。
「美真…寝てるか」
先程までうなされていてなかなか寝れなかったので、静かに眠っていて安心する。
美真が起きた時になぜここにいるのか分からないだろうということから、簡易ベッドを出してもらい隣で寝ることにした。
─────────
「おはようございます」
「あ、おはようございます」
「西野さんの体調はどうでしょうか」
「見た感じ大丈夫そうです」
「そうですか。なら点滴抜いちゃいましょう」
「あ、はい」
そういうとその看護師さんは、美真の腕を持つと点滴を固定していたテープをベリッとはがし、針を抜いた。
「ん…っ」
テープを思い切り剥がされたのが少し痛かったのか、美真が目を覚ました。
「あれ…ここどこ…?」
「覚えてない?熱が酷いから病院連れてきたんだよ」
「そっか…」
「もう大丈夫そう?」
「だいぶマシ…」
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