蜘蛛

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あれからどれだけ月日が流れたか。 すっかり蜘蛛のことも記憶の彼方に消え去ろうという頃だった。 たまたま知人を霊視したときに蜘蛛の影を捕らえたのだ。あまりに唐突すぎて逃してしまったが…とうとうあいつらが動き出したのだ。 計算してみるとあれからまだ3年は経っていない…2年と10ヵ月くらいか。 アバウトに言えば3年か(^-^; 鍛えた成果を試すときがやってきた。 ただ、待ちかまえるとなかなか出会わないものである。 いつでも早撃ちができるように意識しながら過ごしていたところに、霊視で蜘蛛がいた知人が霊視してほしいと言ってきた。このところ体調が悪いという。 早速霊視をしてみるが蜘蛛は見えなかった。 そこで、早撃ちより先に結界を試してみることにした。 一度目撃しているので、この知人の周囲には必ず蜘蛛がいると睨んだ。 その知人の了解を得て、今回開発した結界を張ってみた。 さぁ、結果がどうなるか… 数日間様子を見ることにした。 昇に電話をかけ事の次第を伝えて閉店する必要はないが、蜘蛛がまた現れたことを伝て、何かおかしいことが起きたら連絡をほしいと頼んでおいた。 その後私は蜘蛛を探すあまり闇雲に霊視を繰り返すようになっていた。 闇雲に霊視した成果はすぐに出た。 蜘蛛を捕らえたのである。 こちらが霊視していることを悟ったのであろう。蜘蛛はとっさに逃げる体勢をとったが私の方が遙かに早かった。 ビームは蜘蛛に命中して、蜘蛛は一瞬輝いて消滅した。早撃ちは効果があることが確認できた。 調子に乗った私は早打ちで次々と蜘蛛を仕留めていった。
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