執着

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対処としては、相手からの攻撃を阻止し、攻撃により受けた霊体の損傷を修復する。コントロールしようとするパイプ(というかコードのようなもの)を取り、浄化する。 その上で結界を張り、相手の攻撃を届かなくする。 これを毎日、1年間繰り返した壮絶な話でした。 はっきり言います。 悪魔相手の方が遥かに簡単です。 そのため、安請け合いは絶対できない案件となっています。 強烈な念飛ばし案件や生霊案件は解決が困難故に、それなりの対価が必要になるのです。 一番厄介なのは生きている人間です。 でも悲しいことに、自分の思いを他人に押しつけることしか考えていない愚か者がいるのも事実です。 強い念を他人に送ると、それは呪いと同じ振る舞いをします。 つまり、他人に影響を与えた分、自分にも影響が返ります。 結局、良いことは何もないのです。 自分が相手を好きだからと言って、 相手が自分を好きかどうかは話が違います。 自分の気持ちの押し付けは不幸しか生みません。 恋愛というものは押しつけあうことによって成立するものではないのです。 受け入れあう。それが恋愛なのです。 あなたは自分の心を押しつけていませんか? 自分の気持ちを相手に当てはめて、相手の気持ちを無視して自分に都合よく解釈していませんか? 恋愛とは大切なものですが 時として凶器になり得るのです。
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