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王子が泣きながら俺を怒鳴る。
王子の涙が俺の目に零れた。
俺が戸惑って王子の名前を呼ぼうとすると、王子がそれをかき消して再び俺を怒鳴った。
「お前は馬鹿なのか…!?
化け物には1人で戦いに行くし、自分のプライド優先して木から落ちるし………正気の沙汰だと思えないというか…
化け物に戦ってくれたことには感謝する。
ただ…もう少し自分の命を大事にしろよ。
一歩間違えれば死んでたぞ。」
王子は「無事でよかった……」と言い力尽きたのか地面にぺたりと座り込んだ。
王子は相当不安だったらしく、俺を一向に下ろそうとしない。
こいつなりに心配してたのか、と思い俺はしばらく何も言わずにそのままでいた。
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