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おはよう
目が覚めると、白い部屋にいた
あたりをゆっくり見渡す
白いベッド、心拍数を図る機械の音、緑のカーテン、花瓶に差してある無数の花
そこでやっとここは病院なんだと理解した
体を起こそうとするが、うまく動かない
隣を見てみると、寝ている母さんがいた
「母さん…?」
僕が触れると「んんぅ…」と声を出しながら母は起きた
そして僕を見るなり涙目でこう言った
「……おかえり」
長い長い夢を見ていた気がする
「ただいま」
人生で一番の笑顔で、僕はそう言った
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