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こんにちは
「え…誰?」
周りを見るが誰もいない
『ここだよ、ここ』
そこで鏡の方からやっと聞こえたことがわかった
『もう…気づくの遅いよ』
「え…僕?」
鏡の向こうの僕が話していた
しかも僕の違う不規則な動きをして
『何悩んでるんだい?』
そう聞かれて僕は答える
「……実は…もうこの世界が終わるらしくて…」
まるで他人事のように彼は答えた
『そりゃあ大変だ
終わったらどうするの?』
どうするのって…
そんなの…
「どうするもこうするもないよ…
……どうせ死んじゃうだろうし」
落ち込む僕に彼は話しかけた
『じゃあこちらにおいでよ』
「えっ?」
どういう意味だ?
『鏡の世界に来ればいい』
「でも…どうやって?」
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