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目覚め
「…?雨…?」
頬に打ち付けたのは水っぽいもの
…でもあれ?なんか温かい
…………何か忘れている気がする
何か…
「……どうしたの?」
彼女にそう言われて僕は「なんでもないよ」と笑った
……気のせいだ、きっと、気のせい
「ごめんね」
「え?」
なにか声が聞こえた気がした
よく見ると隣の彼女の様子がおかしい気がする
「……?どうしたの…?」
彼女は涙目でこういった
「はや……く……めざ………め……」
「え?」
声はとぎれとぎれでよく聞こえない
早く……目覚め…?
早く目覚めろってことか?
でもここは鏡の世界じゃ…
その時、この世界に亀裂が入った
「えっ!?」
そして白い光に包まれると……
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