目覚め

1/2
前へ
/11ページ
次へ

目覚め

「…?雨…?」 頬に打ち付けたのは水っぽいもの …でもあれ?なんか温かい …………何か忘れている気がする 何か… 「……どうしたの?」 彼女にそう言われて僕は「なんでもないよ」と笑った ……気のせいだ、きっと、気のせい 「ごめんね」 「え?」 なにか声が聞こえた気がした よく見ると隣の彼女の様子がおかしい気がする 「……?どうしたの…?」 彼女は涙目でこういった 「はや……く……めざ………め……」 「え?」 声はとぎれとぎれでよく聞こえない 早く……目覚め…? 早く目覚めろってことか? でもここは鏡の世界じゃ… その時、この世界に亀裂が入った 「えっ!?」 そして白い光に包まれると……
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加