SS. レイチェの冒険

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「……ごちそうさまでした。すごく、すごくおいしかったです! ありがとうございました!」 「どういたしまして。 ひとりで本当に良く頑張ったわね…ゆっくり休んだら大丈夫だとお医者様も言っていたから、今日はこのままお眠りなさい。 私がついているから、安心して。」 ほんとうにあんしんした。 さりーなさんは、おかあさんみたいにあたまをなでて、ずっとそばにいてくれた。 ほっとして、たくさんないた。 なきつかれて、ねちゃったんだ…… あさ、おきたら、るうるうにおこられた。 げんこつ、いたかった。 「何やってんの!?皆んなに心配かけちゃダメっ! どれだけ心配したか……でも、よく頑張ったね。 助けてくれたのが、サリーナさんで良かったよ。他の(よこしま)な奴らならどうなっていたか… 元気になったら、霙様にも会わせるから。 それまでサリーナさんの言うことを聞いていい子にしてて。いいわね?」 わたしは、さりーなさんのいうことをちゃんときいて、るうるうがむかえにくるまでおとなしくしていた。 るうるうにつれられて、おしろのなかにはいった。 きらきらしてきれい。どきどきする。 えいにもあえる! 「…あれ?えいだ!どうしたんだろう、あんなにあわてて。」 「あっ、レイチェ!待って!何かあったんだ…アシェナ、ガルーダ様に使いを!」 おいついてきたるうるうと、えいをおいかけた。 こえをかけることもできなかった。 えいはしんでんのなかにとっしんして、かがみをとりかえした。 「もご」 おおごえをだしそうになって、るうるうにくちをふさがれた。 ふぅ…るーすさまがえいのところに…よかったぁ… 「もごっ」 えいがあぶないっっ!!!のどに、ないふがあたっている!!! 「レイチェ、行くよ!静かにね。」 るうるうとそこをはなれて、べつのへやからやねのうえにそっととびおりた。
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