SS. レイチェの冒険

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あかりとりのまるいまどのそばで、じっとしたをみていた。 「このままじゃ、霙様が危ない… レイチェ、私この窓を突き破ってあいつらやっつけてくる。下に降りたら、私が2人を蹴り飛ばすから、あんたはここにいて。」 「いやだ!わたしもえいのところにいく! おねがい、るうるう。つれていって!」 るうるうはしばらくかんがえていた。 ぎんのうろこがおひさまのひかりをあびて、きらきらひかってた。 「…よし。分かった。 怪我しないように、しっかり私に捕まってて。下に降りて私が手を離したら、すぐ霙様の側に。」 「うん!」 「じゃあ、行くよ!…深呼吸して息止めて!…3…2…1…GO!!!」 ガッシャーーーーン それからのるうるうはすごかった。 わたしをだっこしたまま、ふたりのおとこをふっとばした。 るうるうのてがはなれて、わたしはえいのところにとびついた。 「レイチェっ!」 おとうさんがわたしをよぶこえがきこえた。 えいをまもろうと、おおいかぶさっているあいだに、おとこたちはうなりごえをあげうずくまっていた。 るうるう、すごい! るーすさまもおとうさんも、おおきいおじさんも、るうるうにしかられていた。ふふっ。 るうるうはさいきょうだ。わたしも、るうるうみたいになりたい。 それから、たくさんのひとたちがやってきて、わるいおじさんたちはつれていかれた。 「レイチェ!」 「おとうさん!」 「全く…このヤンチャ娘めっ! 心臓が飛び出るかと思ったぞ…本当に無事で良かった…」 「へへっ。ごめんなさい。」 おとうさんに、ぎゅうってだきしめられた。 おとうさん、わたし、がんばったよ。 やさしいさりーなさんや、かっこいいえるぐさんのこと、きいてね。 もう、ひとりでなんでもできるよ! こんどはどこにいこうかな。ふふっ。 了
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